- はじめに
- インクレディブルにサラリと使う英会話フレーズ集
- “No matter how many times you save the world, it always manages to get back in jeopardy again.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
- “I’m not strong enough.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
- “I work alone.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
- “It’s showtime!”(ボブ=Mr.インクレディブル)
- “Done properly, parenting is a heroic act.”(エドナ・モード)
- “We’re not supposed to use our powers.”(ヘレン=イラスティガール)
- “Snooze it or lose it!”(ダッシュ)
- “I am your greatest fan.”(シンドローム)
- “He’s just having a difficult time adjusting.”(ヘレン=イラスティガール)
- “Pull yourself together!”(エドナ・モード)
- “Leave the saving the world to the men? I don’t think so!”(ヘレン=イラスティガール)
- “That was totally wicked!”(少年ファン)
- “I think you need to be more flexible.”(イラスティガール)
- “I never look back, darling. It distracts from the now.”(エドナ・モード)
- まとめ:映画のセリフを“話せる英語”に変える!
はじめに
スーパーヒーロー映画と聞くと、派手なアクションやCGを思い浮かべがち。でも、ピクサーの『Mr.インクレディブル』シリーズは、それだけじゃありません。
この映画には、家族の葛藤や絆、成長、そして“等身大の悩み”がたっぷり。そんなキャラクターたちのセリフには、英会話でそのまま使えるリアルで自然な英語表現がたくさん詰まっているんです。
この記事では、映画に登場する英語フレーズを厳選し、シーン背景・英語のポイント・日常でのアレンジ例とともに中級者向けに解説。映画のスターのように、かっこよく・自然に・ポジティブな英語が話せるようになりましょう!
インクレディブルにサラリと使う英会話フレーズ集
“No matter how many times you save the world, it always manages to get back in jeopardy again.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
意味: 何度世界を救っても、また危機がやってくる。
シーン背景: 若かりし頃、最も活躍していた時代のMr.インクレディブルがテレビのインタビュー番組で、ヒーローという仕事は何ぞや、と語っている際の一言。「まったく大忙しさ」といったように、このころはまだ余裕があります。
英語ポイント: “No matter how many times…”で「何度〜しても」。”jeopardy” は「危険・危機」。
会話アレンジ:
A: “Work’s been crazy lately!”
B: “Yeah, no matter how many deadlines I finish, there’s always another one!”
A: 「最近、仕事が大忙しだ!」
B: 「ああ、どれだけ締め切りをこなしても、また次の締め切りが待ってるんだ!」
“I’m not strong enough.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
意味: 僕には強さが足りない。
シーン背景: 戦いに家族を巻き込みたみ犠牲にしたくないMr.インクレディブルが苦し紛れに言った一言。自分の無力感を吐露するシーンで登場し、強さの象徴だった彼が見せる人間味が分かります。
英語ポイント: “not … enough”は「十分に〜でない」。
会話アレンジ:
A: “You can do it!”
B: “Thanks. Sometimes I feel like I’m not strong enough, but I’ll keep trying.”
A: 「あなたならできるよ!」
B: 「ありがとう。時々、自分には力が足りないと感じるけど、諦めずに頑張るよ。」
“I work alone.”(ボブ=Mr.インクレディブル)
意味: 俺は一人でやる。
シーン背景: Mr.インクレディブルが映画序盤、インクレディボーイ(=シンドローム)を突き放すシーン。クールなキャラらしいセリフですが、この後にこうした言動が大変なことに……。
英語ポイント: 自立や孤高の姿勢を表す定番フレーズ。
会話アレンジ:
A: “Need help with that project?”
B: “Thanks, but I work alone.”
A: 「そのプロジェクトの手伝いが必要ですか?」
B: 「ありがとう、でも私は一人でやっているんだ。」
“It’s showtime!”(ボブ=Mr.インクレディブル)
意味: ショータイムだ!
シーン背景: 本編では無く、第1作の特報にてMr.インクレディブルが放った発言。中年であっても、ヒーローとして活躍できる高揚感を表しています。(……が、おなか周りに苦戦する描写が描かれるところが、ピクサーの良いところ。)
英語ポイント: 緊張を乗り越えて「よし、やるぞ」と気合を入れるときに使える。
会話アレンジ:
A: “Nervous about your presentation?”
B: “A bit. But hey — it’s showtime!”
A: 「プレゼンテーションが緊張していますか?」
B: 「少しね。でも、さあ、本番だ!」
“Done properly, parenting is a heroic act.”(エドナ・モード)
意味: ちゃんとやれば、子育てはヒーロー的な行為よ。
シーン背景: ヘレンに家に置いてきぼりにされてしまったボブ(Mr.インクレディブル)に、エドナが子育てに誇りを持つことの大切さを語ったセリフ。
英語ポイント: “Done properly”=きちんと行えば。parenting=子育て。
会話アレンジ:
A: “Raising kids must be exhausting.”
B: “Yeah, but done properly, parenting is totally heroic.”
A: 「子供を育てるのは本当に大変でしょう。」
B: 「そうだけど、正しくやれば、子育ては本当に英雄的なことだよ。」
ちなみに、こちらの動画で、その卓越したエドナのワードセンスを見ることが出来ます!
“We’re not supposed to use our powers.”(ヘレン=イラスティガール)
意味: 力は使っちゃいけないのよ。
シーン背景: 超能力者への世間の風当たりが強まる中、ルールを守る大切さを子どもたちに伝える場面。親になり、ヘレンの保守性が前面に出た一言です。
英語ポイント: “be supposed to”は「〜することになっている」=禁止ルールに使える。
会話アレンジ:
A: “Should I tell them the secret?”
B: “We’re not supposed to talk about it, remember?”
A: 「秘密を彼らに話すべきでしょうか?」
B: 「それについて話してはいけないこと、覚えてる?」
“Snooze it or lose it!”(ダッシュ)
意味: モタモタしてると逃すぞ!
シーン背景: ダッシュがやる気満々でチャンスを逃すなと叫ぶシーン。テンポ感がダッシュらしい!
英語ポイント: “snooze”=居眠りする、のろのろする。リズム感あるスラング。
会話アレンジ:
A: “Only one ticket left!”
B: “Then buy it now! Snooze it or lose it!”
A: 「残りチケット1枚だけです!」
B: 「今すぐ買え!迷ってると逃すぞ!」
“I am your greatest fan.”(シンドローム)
意味: 僕はあなたの一番のファンなんだ。
シーン背景: 少年時代のシンドロームがボブに言ったセリフ。やがてそれが執着に変わり、悲劇へ…。
英語ポイント: 応援・愛情表現に使える。
会話アレンジ:
A: “Thanks for your support.”
B: “Of course! I am your greatest fan!”
A: 「ご支援ありがとうございます。」
B: 「もちろん!私はあなたの最大のファンです!」
“He’s just having a difficult time adjusting.”(ヘレン=イラスティガール)
意味: 彼はただ環境に慣れてないだけ。
シーン背景: 息子の変化を心配するボブに対して、ヘレンが冷静に状況を分析するシーン。
英語ポイント: “have a difficult time ~ing”=〜に苦労している。
会話アレンジ:
A: “Why is he acting weird?”
B: “He’s just having a difficult time adjusting.”
A: 「なぜ彼は変な行動を取っているの?」
B: 「彼はただ、適応するのに苦労しているだけだよ。」
“Pull yourself together!”(エドナ・モード)
意味: しっかりしなさいよ!
シーン背景: ボブの妻であるのに、ヘレンはそのボブの最近の変化に気が付けなかったことで、意気消沈。そこで、エドナは喝を入れます。このセリフの前にエドナはヘレンに向かって”What are you talking about?”「何を言ってるのよ!?」と自然な流れを作っています。
英語ポイント: 気持ちを立て直すように促す定番表現。命令形で使われることが多い。
会話アレンジ:
A: “I’m freaking out!”
B: “Hey, pull yourself together!”
A: 「もうパニックだよ!」
B: 「おい、落ち着け!」
“Leave the saving the world to the men? I don’t think so!”(ヘレン=イラスティガール)
意味: 世界を救うのは男に任せる?そんなわけないわ!
シーン背景: 若かりし頃のヘレン(=イラスティガール)がテレビのヒーローインタビューに出た時に発した一言。この前段には、”Girls, come on!(女の子たち、頼むわよ!)”とのフレーズが並びます。「男になんて任せられないわ!」という威勢たっぷりのフレーズです。
英語ポイント: “Leave it to ~”は「〜に任せる」。アドバイスや軽い警告のときに使いやすい。
会話アレンジ:
A: “Should I try fixing this electrical thing?”
B: “Nah, leave it to the professionals.”
A: 「この電気のトラブル、自分で直してみようか?」
B: 「いや、プロに任せた方がいいよ。」
“That was totally wicked!”(少年ファン)
意味: マジで最高だった!
シーン背景: インクレディブル一家の活躍を目の当たりにした少年が叫ぶ感嘆の言葉。(叫びすぎててなんて言っているかが聞き取りずらいですが……)子どもの素直な興奮が伝わります。
英語ポイント: “wicked”はスラングで「すごい!最高!」という意味。カジュアルな場面で使われる。
会話アレンジ:
A: “Did you watch that movie?”
B: “Yeah! That was totally wicked!”
A: 「あの映画、見た?」
B: 「ああ!あれは本当に凄かった!」
“I think you need to be more flexible.”(イラスティガール)
意味: 柔軟に対応しないとね。
シーン背景: これも若かりしころのMr.インクレディブルとイラスティガールの会話の中でのセリフ。少し凝り固まっている考え方のインクレディブルにイラスティガールが、「もっと柔軟に」と得意の軟体技でアドバイスをします。
英語ポイント: ビジネスでもよく使われる「フレキシブル(=柔軟)に対応しよう」というのは、この”flexible”から。口語で非常によく使われる表現です。
会話アレンジ:
A: “Plans changed again.”
B: “Well, you gotta be flexible!”
A: 「計画がまた変更になった。」
B: 「まあ、柔軟に対応しなきゃね!」
“I never look back, darling. It distracts from the now.”(エドナ・モード)
意味: 私は振り返らないの。今に集中するのよ。
シーン背景: Mr.インクレディブルとエドナの会話にて登場。エドナ自身が過去にデザインした、Mr.インクレディブルの傷ついたヒーロースーツをゴミ箱に入れた時に発しました。過去に囚われず前を向くエドナの信念が表れたセリフ。美学と哲学が詰まった一言。
英語ポイント: “look back”=振り返る。“distract from”=〜の妨げになる。
会話アレンジ:
A: “Do you regret what happened?”
B: “I never look back, darling!”
A: 「起こったことを後悔していますか?」
B: 「私は過去を振り返らないわ、ダーリン!」
まとめ:映画のセリフを“話せる英語”に変える!
『Mr.インクレディブル』シリーズのセリフは、ユーモア・感情・哲学が詰まった「生きた英語」の宝庫です。
今回紹介したフレーズを通して、英語の表現力を高めるだけでなく、映画の世界観やキャラクターたちの思いも深く味わえるはず。
映画のセリフをあなたの言葉に変えて、今日から“インクレディブルな英会話”をはじめてみましょう!