サラリと使いたいおしゃれな英語フレーズ~「インセプション」より~

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はじめ:inceptionってそもそもどういう意味?

映画『インセプション(Inception)』のタイトルにもなっている “inception”。英語本来の意味は「始まり」「発端」「初期段階」。
例えば、プロジェクトの実行可能性評価(”Feasibility Study”(FS))のコンサル業務を海外で受ける際は、契約時に”Inception Report”という初期報告書を作成することがあります。こうして、ビジネスの世界でも使うことはごく当たり前の話です。

ただし、この映画では「他人の夢の中に入り、アイデアを潜在意識に植え付ける」ことを指す、かなりユニークな意味で使われています。

💡inception の使い方例:

  • The inception of this idea came from a late-night chat.
    → このアイデアの始まりは、深夜の会話だった。
  • Since its inception, the startup has grown rapidly.
    → 設立以来、そのスタートアップは急成長している。
  • Inception is more dangerous than extraction.
    → アイデアの植え付けは、取り出すよりも危険だ。

今回はそんな知的なワードが飛び交う『インセプション』から、日常会話で“サラリ”と使えるセリフ&アレンジ表現を紹介します。

サラリと使える!英語フレーズ8選

1. “Dreams feel real while we’re in them. It’s only when we wake up that we realize something was actually strange.”

(夢の中にいるときは現実に感じる。目覚めて初めて、それが奇妙だったと気づく。)

▶︎ キャラ:ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)

💬 アレンジ表現:
“Last night’s party felt so real… like a dream!”

🗣 ワンターン英会話例:
A: How was the concert?
B: Amazing! It felt like a dream — I still can’t believe I was there.
(A:コンサートどうだった?
B:最高だったよ。夢みたいで、まだ信じられない。)

📝 解説:
「夢のような体験」を伝える表現は、旅、ライブ、特別なイベントのあとにぴったり。語感がロマンチックで、SNSにも映える表現です。
“felt so real” は「リアルに感じた」の意味で、印象的な体験を共有したい時に◎。

2. “You mustn’t be afraid to dream a little bigger, darling.”

(どうせならもっと大きな夢をみようぜ、ダーリン。)

▶︎ キャラ:イームス(トム・ハーディ)

💬 アレンジ表現:
“Don’t be afraid to dream big. You’ve got this!”

🗣 ワンターン英会話例:
A: I’m thinking of applying for a job at a small company.
B: You mustn’t be afraid to dream a little bigger, darling. Go for a big company!
(A: 小さな会社に応募しようかな。
B:夢を大きく持ちなって。もっと大きな会社を狙ってみろよ。)

📝 解説:
“dream big” は英語圏の自己啓発フレーズの定番。自信がない相手に前向きな後押しをする時にぴったりです。
“You’ve got this” も励ましの言葉としてよく使われ、ポジティブで温かい印象を与えます。

3. “An idea is like a virus. Resilient. Highly contagious.”

(アイデアはウイルスのようだ。しぶとくて、すぐ感染する。)

▶︎ キャラ:コブ

💬 アレンジ表現:
“Her enthusiasm is contagious. Now I want to join too!”

🗣 ワンターン英会話例:
A: Have you seen what Sarah’s doing for the charity event?
B: Yeah, her energy is so contagious. I’m getting motivated too!
(A:サラのチャリティ企画見た?
B:うん、彼女の情熱って伝染するよね。こっちもやる気出てきた!)

📝 解説:
一度人の心に入り込んだアイデアは、消すことがほぼ不可能であり、人の人生や価値観を根本から変えてしまう力を持っているという、この映画の核とも言えるセリフです。
“contagious” は元々「感染性のある」という意味ですが、感情や熱意にも使える便利な単語。日常会話に使うとしたら、「ワクワクが移る」「やる気が湧いてきた」という前向きな気持ちを表現してみましょう。

4. “Extraction. It’s what I do.”

(情報を引き出す、それが俺の仕事だ。)

▶︎ キャラ:コブ

💬 アレンジ表現:
“Marketing? That’s what I do.”

🗣 ワンターン英会話例:
A: You nailed that pitch.
B: Thanks. Talking to clients — it’s what I do.
(A:あのプレゼン、完璧だったね。
B:ありがとう。クライアントとのやりとりなら任せて。)

📝 解説:
このセリフは、コブがサイトーに対して自分の専門分野を説明する場面で登場します。彼は夢の中から情報を盗み出す「Extraction(抽出)」のプロフェッショナルであり、その技術を売りにしています。
“That’s what I do.” は、自分の得意分野や専門性をカジュアルに伝える一言。ちょっとクールで、自信が感じられる言い回しです。

5. “Never recreate places from your memory. Always imagine new places.”

(記憶から場所を再現するな。新しい場所を想像しろ。)

▶︎ キャラ:コブ → アリアドネ

💬 アレンジ表現:
“Let’s not repeat the past. Let’s build something new.”

🗣 ワンターン英会話例:
A: Should we just copy the last campaign layout?
B: Nah, let’s try something fresh and new this time. Stop recreate from our past.
(A:前のキャンペーンのデザインをそのまま使う?
B:うーん、今回は新しいものを試してみようよ。過去に頼らずにさ。)

📝 解説:
アリアドネが自分の記憶だけを頼りに、実在する場所を夢の中に設計してしまった際のコブのセリフ。新たな発想で夢を設計する必要があるんですね。
発想の柔軟さを促すフレーズ。前例通りにするのではなく、ゼロから創造する意欲を伝えたい時に使える表現です。

6. “If you’re going to perform inception, you need imagination.”

(インセプションを実行するなら、想像力が必要だ。)

▶︎ キャラ:イームズ

💬 アレンジ表現:
“You can’t motivate someone without a little imagination, you know.”

🗣 ワンターン英会話例:
A: Why did you bring in a complete newbie for this?
B: I needed a clean slate to perform this project — someone with no biases and full of imagination.
(A:なんで完全な新人を入れたの?
B:先入観のない人がこのプロジェクト遂行に必要です。先入観が無く想像力にあふれた人が。)

📝 解説:
インセプションの経験があるイームズ、コブに対してアドバイスする時に使っていたフレーズです。
日常会話では、例えば、先入観のない状態から物事を始めたい時に使える表現。新チーム編成やアイデア出しの場で活躍します。想像力という言葉をカギに使えるフレーズ。


7. “You create the world of the dream. We bring the subject into that dream.”

(君が夢の世界を作り、私たちが対象者をその中に連れてくる。)

▶︎ キャラ:コブ

💬 アレンジ表現:
“You handle the creative part. I’ll take care of logistics.”

🗣 ワンターン英会話例:
A: We need to impress them with the presentation.
B: You design the visuals. I’ll handle the pitch.
(A:プレゼンで相手を感動させたいね。
B:ビジュアルは君が作って、俺が提案するよ。)

📝 解説:
このセリフは、コブがアリアドネに「夢の設計者」としての役割を説明するシーンで登場します。
日常シーンの使い方としては、チームワークやプロジェクトでの役割分担を伝える時に、なんていかがでしょうか。“You do A, I’ll do B.” は日常でも頻出。

8. “Positive emotion trumps all.”

(ポジティブな感情がすべてに勝る。)

▶︎ キャラ:コブ

💬 アレンジ表現:
“In the end, positive energy always wins.”

🗣 ワンターン英会話例:
A: I’m worried the proposal isn’t flashy enough.
B: Don’t worry. Positive emotion trumps all.
(A:提案書、ちょっと地味じゃないかな。
B:大丈夫。気持ちがこもっていれば伝わるよ。)

📝 解説:
コブがチームメンバーを招集し、インセプションをする上での作戦会議をしているシーン。元のセリフ”I think positive emotion trumps negative emotion every time.”を要約した表現として今回は紹介しました。
映画で使われたように「ネガティブ」よりも「ポジティブ」な感情や雰囲気が、最終的には相手の心を動かすというメッセージ。提案・告白・プレゼン前に使える一言です。

まとめ:映画英語は、おしゃれで知的な日常会話の宝庫

『インセプション』のセリフは、ただカッコいいだけじゃなく、本質的で汎用性の高い英語表現が詰まっています。
そのまま覚えるのではなく、自分なりに“噛み砕いてアレンジ”し、日常会話に活かすことで、英語力と表現力が一気にアップします。

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