「えぐい」を英語で考えてみた!
日本語の若者言葉「えぐい」……。まぁ、様々な意味で使われますよね
「ヤバい」にも似ていて、「えぐいほど美味しい」「えぐい量の宿題」「ピッチャーのえぐい球」等、どんな状況でも使えて、その状況のインパクトの大きさを表します。
でも、これを英語で自然に表現しようとすると意外と難しいものです。単に「amazing」や「terrible」ではニュアンスが足りないし、場面によって意味合いも異なるでしょう。
この記事では、日本語の「えぐい」を英語スラングでどう表現するかを徹底解説!特に、
- スラングとしての「やばい」との違い
- ネイティブが使う自然な表現
- 野球などスポーツでの「えぐい球」の言い回し
これらを例文付きで紹介するので、読み終わる頃には「えぐい英語」マスターの一歩を踏み出せているでしょう!
日本語の「えぐい」が持つ3つのニュアンス
まずは、日本語の「えぐい」を英語に訳すには、日本語の勉強から。ニュアンスの違いを理解することが大事です。
① ポジティブな「すごい」「やばい」
驚きや感動を強調する時に使う「えぐい」。
- 例: 「えぐいほど美味しいケーキ」
- 例: 「昨日のライブ、まじでえぐかった!」
② ネガティブな「ひどい」「とんでもない」
「残酷」「気持ち悪い」といったネガティブな意味で使われることもあります。
- 例: 「えぐい量のゴミ」
- 例: 「その映像、ちょっとえぐいから見ない方がいいよ」
③ 強烈な「圧倒的な」「プロ級」
スポーツやパフォーマンスなど、人や物の凄さを強調するとき。
- 例: 「あのピッチャーのスライダー、えぐい!」
- 例: 「えぐいドラムソロ」
この3つを押さえておくと、「えぐい」を英語にするときの選択肢が見えてきます。
ニュアンス別!「えぐい」を伝える英語スラング15選
【ニュアンス1: ポジティブな「すごい」「やばい」】
Insane
日本語ニュアンス:信じられないほどすごい
例文: That dunk was insane!(あのダンク、えぐかった!)
Savage
日本語ニュアンス:圧倒的にかっこいい、容赦ない
例文: Her comeback was savage.(彼女の切り返し、えぐいほど鋭かった!)
Lit
日本語ニュアンス:めちゃ盛り上がってる
例文: The party last night was lit!(昨日のパーティ、えぐいくらい盛り上がってた!)
Sick
日本語ニュアンス:超クール、かっこいい
例文: That guitar solo was sick!(あのギターソロ、えぐい!)
【ニュアンス2: ネガティブな「ひどい」「とんでもない」】
Brutal
日本語ニュアンス:えげつない、残酷な
例文: That exam was brutal.(あの試験、えぐいくらい難しかった…)
Gross
日本語ニュアンス:気持ち悪い、グロい
例文: That video was gross.(あの映像、えぐかった…)
Off the chain
日本語ニュアンス:常軌を逸してる(状況によってポジティブ/ネガティブ両方OK)
例文: Things got off the chain at the bar.(バーの雰囲気、えぐいことになってた!)
【ニュアンス3: 強烈な「圧倒的な」】
Filthy
日本語ニュアンス:凄まじい、えぐい(特にスポーツで)
例文: That pitcher’s slider is filthy.(あのピッチャーのスライダー、えぐい!)
Nasty
日本語ニュアンス:厄介な、えぐい(野球やバスケでよく使う)
例文: He threw a nasty curveball.(彼のカーブ、えぐかった!)
Nuts
日本語ニュアンス:とんでもない、狂ったような
例文: That crowd was nuts!(観客の盛り上がり、えぐかった!)
特にスポーツでの「えぐい」を表すスラング
スポーツ観戦やプレイの中で「えっぐ!」「はんぱない!」と叫びたくなる瞬間、ありますよね。英語だとこんな表現が自然です。
Filthy
野球の変化球や、サッカーのドリブルに多用されます。
“His crossover was filthy.”(彼のクロスオーバー、えぐかった!)
Nasty
特に投手の球筋で使う定番スラング。
“That was a nasty slider.”(あのスライダー、えぐい!)
Insane
バスケのダンク、テニスのショットなど幅広く使われます。
“That dunk was insane!”(あのダンク、えぐい!)
なお、日本語の「えぐい球」に一番近いのは “nasty pitch”
か “filthy pitch”
。メジャーリーグ中継でもよく耳にします。
「えぐい」を英語で使いこなすポイント
最後に、スラングを自然に使いこなすためのコツを紹介。カジュアルシーンにて適切に使いましょう!
相手との関係性を考える
スラングはカジュアルな場面が基本。上司や初対面には避けた方が無難です。
文脈で意味を決める
Insane
は良い意味でも悪い意味でも使えるので、トーンや状況が大事です。
発音を真似する
ネイティブは感情を強めに込めて言うので、音声や動画を参考に練習しましょう。
まとめ
日本語の「えぐい」は、英語では一つの単語に置き換えられるものではありません。
「感動的にすごい」のか、「グロいほどやばい」のか、「圧倒的に強烈」なのか――状況に応じてスラングを選ぶことがポイントです。
- ポジティブなら
insane
,lit
,sick
- ネガティブなら
brutal
,gross
- スポーツなら
filthy
,nasty
このように使い分ければ、あなたの英語も一気に「えぐい」レベルにアップします。
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