皆さん、ハンス・ジマーというアーティストをご存知でしょうか?
かなり有名なハリウッド映画のサントラを手掛ける映画音楽界の巨匠ですが、その知名度は日本ではそこまで広くないのでしょうか?

音楽を聴いたことはあるけど、作曲家の名前までは知らない人も多いと思います。
何を隠そう筆者jojiはこのハンス・ジマーという偉大な映画音楽家を愛しており(見た目はただのオッサンなのですが)、そのハマり歴は小学2年生あたり(映画「ライオンキング」や「クリムゾンタイド」がやってた時期)からと、生粋のジマラーを自負しています。
そして、なんと!そのハンス・ジマーが今年の5月に初の日本ライブを行う、ということで一生に一度あるか無しかのチャンスを手にし、5月20日横浜の「ぴあアリーナmm」でのライブに行ってまいりました!
5月20日の横浜もしくは5月25日の名古屋、またはその両方に言った方は、ぜひ一緒に余韻に浸りましょう!
そして、今度はぜひ行きたい!という方は、少しでも空気感を想像してもらえると幸いです。
はじめに:映画音楽の巨匠ハンス・ジマーとは?
まずは、少しハンス・ジマーとは何者か、紹介させてください。
パイレーツ・オブ・カリビアン、ライオンキング、ダークナイト、グラディエーター、インセプション等々、挙げればキリがないハリウッドの超大作映画のサントラを手掛けており、間違いなくトップクラスの映画音楽家の一人です。
使う楽器の種類が豊富で、テンポがよく、壮大なサントラを得意とする音楽家ではないでしょうか。
2回のオスカーに輝き、67歳(2025年時点)の今でもバリバリ現役のイケオジミュージシャンなんです。
ライブの印象
ただただ「圧倒」!「ヤバい」!「半端じゃない」!
もちろん、Youtubeやインスタ等SNSではライブ映像を見ていたのですが、もう次元が違う!
尋常じゃない迫力と美しい音色、卓越したパフォーマンスにただただ圧倒され、アッという間の3時間でした。もう一生聞いていたいぐらいです。
また、日本人のチェリスト「Mariko Muranaka」さんが参加していたのがとても嬉しく、美女弦楽器軍団の中でも主役級の演奏をされていたのが印象的でした。

Marikoさんはじめとしたアーティストが、みんな超カッコいいんですよ
セットリスト
さて、ここからは記憶を頼りにセットリストを紹介し、筆者jojiなりに各曲のレビューを書いてみました。
一曲一曲が10分前後と、かなりボリューミーでしたが、全く冗長と感じないクオリティ!

なお、ツアーTのデザインが最早セットリストでしたので、今後も恐らく忘れはしません!

- “House Atreides”(”DUNEシリーズ”より)
静寂という響きがふさわしい始まり。女性ボーカルのソロの美声で一気に世界観に引き込まれます。そして太鼓の音で、観客を一気にハイにし、次の曲に途切れることなく続きます。 - “Mombasa”(”Inception”より)
映画の中では、ディカプリオが追手から逃げるシーンで使われており、チェイスらしいアップテンポの楽曲で、テンションが爆上がりします。「さあ始まったぞ」とハンスジマーのメッセージを感じました。 - “Wonder Woman Suite”
ここで、Marikoさんがメインに!一度聴いたら耳に残るアイコニックなメロディーを、チェロでかき鳴らします。お美しい女性アーティストたちが主役となり、ヴァイオリン、コーラス、太鼓で迫力の演奏、まさにワンダーウーマンらしいパフォーマンスでした。 - “Man of Steel Suite”
同じDCコミック系とは言え、こちらは壮大な旋律が特徴のスーパーマン映画の一曲。スーパーマンと言えばジョン・ウィリアムズが有名ですが、ハンスジマー版も負けていません!静かなピアノから始まり、エレキギターで最高潮の盛り上がりを見せます。 - “Gladiator Suite”
筆者jojiの目頭が熱くなった一曲。古代ローマのコロシアムでの混沌した戦いを表現した音楽は、まさにグラディエーターという映画の象徴!そして、女性ボーカルによる鎮魂歌のような、でも力強い”Now we are free”のパートは、雄大で優しく涙をぬぐう観客の姿もチラホラ。 - “Pirates of the Caribbean Suite”
言わずと知れた「彼こそは海賊」のやつ。ここでもMarikoさんがステージの中心に立ちます。シリーズで言えば、”2″と”3″のサントラからの楽曲によるメドレー。分かっていはいるけど、やはりカッコいい!弦楽器美女軍団も強力でしたが、笛(すみません、正式な楽器名が分かりません……)の音色が予想以上にアクセントになっています。圧巻のパワフルさは、まさにレベチ!
~休憩、20分。~(日本人のMarikoさんによる日本語の案内がありました)
- “House Atreides”(”DUNEシリーズ”より)
一曲目とは異なり、この一曲は、超重低音のバスと笛が主役。デューンpart2で印象的だった音で、砂漠にいるゼンデイヤの姿を思い浮かべたのは私だけでしょうか? - “The Dark Knight Suite”
ファンが最も多い映画の一つではないでしょうか?エレキギターが主役となるダークナイトのメドレーは、バットマンのテーマから、カオスなジョーカーのテーマ”Why so serious?”と、ファン発狂もののレパートリーです。そして、この時になんとハンスジマー本人が客席側に!まるで、流しのようにダークナイトを弾き歩きしていました。大物感半端ない……。 - “Dark Phoenix Suite”
今回唯一、ノーマークだった一曲。(ハンスジマー本人も「音楽はいいけど、映画自体はイマイチ。save money.」という旨のコメントがありました。)とは言え、メインコーラスが入り、ダークなメロディーラインは、ハンスジマーらしさが伝わります。 - “Supermarine”(”Dunkirk”より)
恐らく最もマニアックな一曲。メッサーシュミット戦闘機の急降下エンジン音から始まり、ノンストップのハードロック調に仕上がっていました。映画のサントラからは少し雰囲気が離れていたような?欲を言えば、原曲のテンポを感じたかったのですが、迫力はすごいです! - “Paul’s Dream”(”DUNE~砂の惑星~”より)
ライブ中、もっとも忠実に映画を再現していたのがこの一曲だと思います。MCしていたハンスジマーの声が突然フレメンに!?教祖チックな女性ボーカルが素晴らしく、デューンの世界観を、おどろおどろしく、重くグルーミーに仕上げているところが何とも言えない中毒性を感じます。 - “Interstellar Suite”
美し過ぎる高音域の旋律。インターステラーらしい切なさを感じるメロディーラインから始まり、前曲に引き続くボーカルが、今度はハイパーソプラノ的なスキルを発揮します!そして、シルク・ドゥ・ソレイユのようなパフォーマンスも必見の価値あり!ハンスジマーが表現する宇宙を感じる、壮大な一曲でした。 - “The Lion King Suite”
こちらも言わずと知れた”King of Pride Rock”から始まるサバンナの風!「ここで、まだ新しい人来る!?」と、アフリカ系のミュージシャンがステージに広がります。Lebo M(本人!)のシャウトチックな歌唱と豪華オーケストラが奏でるライオンキングはゴージャス以外の何者でもないでしょう! - “No Time To Die Suite”
アンコールの一曲。筆者jojiの最も好きなヒーローであるジェームズボンドのテーマです!何といってもカッコいい!特徴的なメロディーラインを、ベースの低い音で渋ーく響かせ、少し古臭いダンディズムを絶妙に表現!ラテン調のテンポでは、アーティストたちが余裕の表情で次々とフリースタイルでソロ演奏!最後は、太鼓をベースにドープな重低音で盛り上がり、最後の最後にベースに戻る……。シビ辛効きすぎです! - “Time”(”Inception”より)
あー、もう終わってしまう……。インセプションの最後のシーン、覚えていますか?あのトーテム(コマ)が倒れるか、倒れないか胸アツのシーンが、ライブのラストで再現されます。美しく切なすぎる終わり方は、後ろ髪をひかれながら帰路に着くことになること間違いなしです。
感動を味わいたい!
今回のライブを体感したい方は、必見!アルバムやブルーレイ、アマプラでもハンスジマー・ライブを楽しめますよ。
まず、今回のライブの収録曲すべてが詰まったアルバムはこちら!
ほぼセットリスト通りにライブ音声が収録された一枚なので、「ハンスジマー・ライブ」の高揚感をそのままいつでも感じることが出来る、まさにおススメでしかないアルバムです。
また、自宅で楽しむライブ映像もあります。
音だけでは伝わらない迫力のパフォーマンスを是非、自宅で味わってみるのはいかがでしょうか?ライブの余韻に浸っている人も、次こそは行きたい!という人も要チェックです!
まとめ~プリーズカムバック!~
私は、5月20日に横浜ぴあアリーナmmにてライブを見に行ったのですが、まぁ正に圧巻でした。
しばらくは興奮冷め止まらずな感じでしょう。冗談抜きで、筆者jojiとしては一生の思い出になったライブでした!
次は、映画「F1」のサントラに期待です!
最後に一言、マジでPlease come back!!
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