はじめに:その「お待たせしました」、英語で言えますか?
日本語の「お待たせしました」は、接客でもビジネスでも日常会話でも、自然と使うフレーズの一つ。
でも、いざ英語で言おうとすると「Wait…?」「Sorry…?」と迷ってしまう人いるのではないでしょうか?
実は「お待たせしました」は、英語にそのまま直訳できない日本語特有の“気遣いの表現”です。
だからこそ、シーンに合わせて使い分けることが大切です。
この記事では……
・ビジネス・メールで使えるフォーマルな言い方
・レストランやカフェ等の接客シーン使う言い方
・カジュアルシーンの言い方
を中心に、「お待たせしました」の英語表現を場面別に解説します!

筆者プロフィール……
・TOEIC845点・EPT79点(英語発音上級)。
・開発途上国への都市計画に関する技術支援プロジェクト(ODA等)にも参画。
現地の技術者との会話や、現地滞在時の日常会話から、よく使われる英語表現を抜粋してみました。
なぜ「お待たせしました」は直訳が難しいの?
「お待たせしました」は単なる「待たせた」という意味ではなく、
「待ってくれてありがとう」「遅れてごめんなさい」という気持ちを同時に表すフレーズです。
英語ではこの二つのニュアンスを一言で伝えるのが難しいため、
感謝を伝えるか、謝罪を伝えるかを意識して表現を選ぶ必要があります。
シチュエーション別!「お待たせしました」の英語フレーズ集
【ビジネスシーン:口頭・電話】
- Thank you for your patience.
「お待たせいたしました。」
クライアントや上司に対して使える、非常に丁寧なビジネス表現です。 - I appreciate your patience.
「お待ちいただきありがとうございます。」
“Thank you for your patience.”よりも少し改まった印象になります。 - I apologize for the wait.
「お待たせして申し訳ありません。」
“apologize”は“sorry”よりもフォーマルで、ビジネスの場に最適。
例文:
I apologize for the wait. I had to confirm some details.
(お待たせして申し訳ありません。いくつかの詳細を確認しておりました。)
【ビジネスメールで使う「お待たせしました」】
- Thank you for your patience.
「お待たせいたしました。」 - Thank you for waiting for my reply.
「返信をお待ちいただきありがとうございます。」 - I apologize for the delay.
「遅れてしまい申し訳ありません。」
例文:
Thank you for your patience. I apologize for the delay in my response.
(お待たせいたしました。返信が遅れてしまい申し訳ありません。)
【レストラン・カフェなどの接客シーン】
- Thank you for waiting!
「お待ちいただきありがとうございます!」
料理の提供やレジ対応などにぴったり。 - Here you are.
「どうぞ。」
料理や商品を渡すときに自然に使える一言。 - Your order is ready.
「ご注文の品ができました。」
厨房から料理ができたときなどに使える定番の接客英語。
例文:
Thank you for waiting! Your table is ready now.
(お待ちいただきありがとうございます!お席のご用意が出来ました。)
【カジュアル・友人との会話】
- Sorry to keep you waiting.
「待たせてごめんね。」
フォーマルでもカジュアルでも使える万能表現。 - Thanks for waiting.
「待っててくれてありがとう。」
友達との待ち合わせなどにぴったり。 - I’m ready now!
「準備できたよ!」
少し冗談っぽく、軽い雰囲気で使える表現。
例文:
Sorry to keep you waiting. I had to finish another call.
(お待たせしてごめんなさい、別の電話対応を終える必要がありました。)
「お待たせしました」をより丁寧に伝えるコツ
- 遅れた理由を一言添える
例:Thank you for your patience. I was on another call.
(お待たせいたしました。他のお電話に対応しておりました。) - “sorry”より“apologize”を使う
“Sorry”は日常的、“I apologize”はよりフォーマルでビジネス向き。 - 声のトーンと表情も大事!
英語では言葉以上に、笑顔やトーンで誠意を伝えることが大切です。
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まとめ:英語で伝える「気遣い」!
「お待たせしました」は、単なる謝罪ではなく、相手を思いやる言葉です。
英語でも、そのマインドから場面に合わせて使い分けることで、よりネイティブの表現に近づくことが出来ます。
今日紹介したフレーズを使えば、「ビジネス」「接客」「友人との会話」のシーンで、自信を持って「お待たせしました」と言ってみてください!


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